1980年の洋楽 名曲50選!

ディスコ・ナンバーに合わせてノリに乗ってもらったところで、

続いてはレゲエ・ナンバーをお届けします。

ジャマイカ発祥の音楽ジャンルであるレゲエは、

ボブ・マーリーの世界的な成功により、1970年代に普及。

エリック・クラプトンやポール・サイモン、

レッド・ツェッペリンからローリング・ストーンズまで、

あらゆる有名ロック・アーティストが自身の音楽性に取り入れ、

70年代を代表する一大音楽ジャンルへと発展しました。

その熱は1980年になっても続きました。

それでは、紹介していきましょう。

Blondie ''The Tide Is High''

またもブロンディの登場です。レゲエにも挑戦していました。

全米&全英共に1位を記録した大ヒット曲。日本では、邦題の「夢見るNo.1」で知られるナンバーです。

実は、ジャマイカ出身のグループ、パラゴンズが発表した1967年の楽曲のカバーです。

陽気なサウンドに対する、デボラの気怠いハスキーボイスが魅力的ですよね。

The Police ''Don't Stand So Close To Me''

レゲエとロックの融合に果敢に取り組んでいたバンドの筆頭として、ポリスが挙がりますね。

全米10位、全英では4週連続1位を記録した、人気曲です。

日本では、邦題の「高校教師」というタイトルで知られていますが、

歌詞は、若い高校の男性教師と女子高生とのタブー過ぎる恋愛関係がテーマとなっています。

曲名の「僕の近くに来ないでくれ」は、そういうことなんですよね。

スティングは、ミュージシャンになる前に、小学校の教師をしていましたが、

スティングの実体験を元にした歌詞ではないので、ご注意を。

そしてこの曲、コロナ禍の現代になって、再注目されています。

人との距離を取る重要性を世界に訴える曲としては、ピッタリですものね。

Stevie Wonder ''Master Blaster (Jammin')

スティービー・ワンダーもこの年にレゲエ・ヒットを飛ばしました。

全米5位、全英2位を記録しています。

スティービーがボブ・マーリーを敬愛して止まないことが濃厚なレゲエ・サウンドから伝わってきます。

歌詞にはボブ・マーリーが登場しますし、曲名の「Jammin’」は、ボブ・マーリーの曲名です。

Bob Marley ''Could You Be Loved''

ここはやはり、レゲエの神様に締めてもらいましょう。

ボブ・マーリーは、レゲエを筆頭としたジャマイカの音楽を世界中に広めたのは勿論、

愛と平和を訴える寛大なメッセージや思想でも、大きな影響力を持っています。

「人生の道のりは岩だらけ つまずくことがあるかもしれない。

だから、お前が誰かを指さしている間も、他の誰かもお前を裁くのだよ。」

自分は自分。もっと愛されよう!と世界に訴えたこの曲も本当に深く、温かいメッセージですよね。

彼の数多い名曲の中でも、この曲は特に多くの人達に支持されているナンバーです。

ボブ・マーリーは翌1981年5月11日に、36歳の若さで天国へと旅立ちました。

いまだ、世界中から尊敬を集める偉大なミュージシャンです。


さあ、続きましては、1980年のロックシーンを振り返っていきます。

まずは、大音量で攻撃的な演奏を繰り広げるハード・ロックから。

70年代後半、パンク・ロックのブームで、人気が若干落ち着いていたハード・ロックですが、

1980年はかなり名曲・名盤が多いです。

そして、ハード・ロック以上に激しく強烈な音楽ジャンル「ヘヴィ・メタル」も、この頃に確立されました。

では、参りましょう!

AC/DC ''Back in Black''

まずは、結成50周年を迎えるオーストラリア出身のハード・ロックバンド、AC/DCから。

ギタリスト、アンガス・ヤングの小学校の学生服スタイルがトレードマークですよね。

言葉では簡単に言い表せない程、欧米では、とんでもない知名度を誇るバンドで、

アルバムの総売上枚数は2億数千万枚に達しています。

現代でも、スタジアムでコンサートを開催すれば、数万人の群衆で場内を埋め尽くします。

そんなAC/DCの代表作が、1980年に発表した「バック・イン・ブラック」です。

前年にヴォーカリストのボン・スコットが交通事故で亡くなり、

新たにブライアン・ジョンソンを迎えてのアルバムです。

そして、この曲はそのアルバムからのタイトル・ナンバー。

アンガスが弾くギター・リフが最高に格好良い名曲ですが、

spotifyのストリーミング回数は10億回を超え、youtubeの再生回数も10億回に迫る勢いです。

AC/DC ''You Shook Me All Night Long''

続いても、AC/DCです。

「バック・イン・ブラック」があまりにも象徴的な名盤なので、

アルバムからもう1曲紹介したいと思います。

爽やかなメロディが印象に残る名曲ですよね。

「バック・イン・ブラック」の全世界の売上枚数は何と推定5000万枚以上!

マイケル・ジャクソンの「スリラー」に次いで歴代2番目に売れたアルバムなのです。

史上最高のR&Rバンドという評価が名高いAC/DCですが、

レッド・ツェッペリンやクイーンと比較すると、音楽性の幅は広くなく、

頑固一徹で常に同じスタイルのR&Rを作り続けているのに、

ここまで絶大な支持を集めているのが凄いバンドですよね。

2010年に公開された映画「アイアンマン2」では、全面的にAC/DCの楽曲が使用されているので、

AC/DCの楽曲を耳にしたことがある日本人は多いと思います。

Ozzy Osbourne ''Crazy Train''

続いては、現在も活躍中、メタル界の帝王、オジー・オズボーンです。

1970年代に活躍したヘヴィメタルの元祖的バンド、ブラック・サバスのヴォーカリストです。

オジーと言えば、コウモリや鳩の首を噛みちぎった行為等で知られる問題児で、

ヘヴィ・メタルが悪魔的な音楽と呼ばれるのも、この方の影響力が大きいかも。

日本では、ふなっしーがオジーの大ファンを公言していたり、

お笑いコンビ「オジンオズボーン」の名前の由来にもなっていますね。

そんなオジーの代名詞とも呼ばれる名曲が、こちらです。

映像でも大々的に登場しているギタリストは、ランディ・ローズ。

叙情的な演奏テクニックで現在も大きな人気を誇るギタリストです。

1982年3月19日に、飛行機事故により、25歳の若さで死去した悲劇のギターヒーローでもあり、

今年、没後40年を迎えています。

Judas Priest ''Breaking the Law''

続いては、ジューダス・プリーストです。

50年に及ぶ長い歴史の中、ヘヴィ・メタル界を牽引してきた重鎮で、

日本では、「鋼鉄神」とも呼ばれています。

1970年代半ば以降、イギリスは大不況の波で、

貧困に苦しむ労働階級の若者で溢れていた時代でした。

この曲は、そんな時代背景を思わせる歌詞が印象的です。

飢えに苦しみつつ、何か行動を起こそうと聞き手に訴える歌詞です。

そうなると、曲名の「law」も解釈が変わってきますよね。

しかし、ミュージック・ビデオは曲名そのままな内容。

ギターの大音量を武器に銀行強盗をするコミカルな演出が笑えます。

Rush ''The Spirit of Radio''

カナダを代表する3人組のハード・ロックバンド、ラッシュです。

メンバーは高度な演奏技術を持っており、3人で演奏しているとは思えない程、

密度の濃い鉄壁のサウンドを繰り広げます。

インターネットがまだ存在していなかった当時、

ラジオは、楽曲を世界中に広め、ヒットへと導かせるための重要な媒体でした。

この曲は、ラジオの素晴らしさを褒め称える賛歌なのです。

しかし、歌詞を読むと、無料で音楽が聴けてしまうことの嘆きや、

利益にすぐ走ってしまう音楽業界への不満が込められています。

演奏がダイナミックで、随所にレゲエ要素もあって、聴いていてワクワクします。

アメリカでもヒットを記録し、ラッシュの中では定番の名曲です。

Journey ''Any Way You Want It''

80年代にヒット曲を量産したアメリカを代表するロックバンド、ジャーニー。

翌年に世界的大ブレイクを果たす直前に発表された、ハード・ロック・ナンバーです。

映画やテレビ番組でも頻度多く使用される曲なので、聴いたことがある人は多いと思います。

一時は、朝のニュース番組「スッキリ!」でもオープニングに使用されていました。

Pat Benetar ''Hit Me With Your Best Shot''

アメリカを代表する女性ロック歌手、パット・ベネター。

女性がハードなロックを演奏し、歌うのが、まだ珍しかった時代、

この曲は全米9位を記録しています。

「あなたの最高のショットを私に打ってよ」と歌うこのナンバーですが、

欧米では、スポーツ会場のBGMで、よく流れる曲なのだそうです。

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